鳥インフルエンザに対する対応

 

2004年以来、日本における鳥インフルエンザの発生は養鶏業界全体に大きなダメージを与えることになりました。伝染経路は十分解明されたとは言えず、8月18日には埼玉でも鳥インフルエンザの発生が報道されるなど、その流行は現在も続いております。
 食品安全局の通知によりますと、鶏卵、鶏肉を食べたことによる鳥インフルエンザの人体への二次感染は世界的にも報告されておりません。


 弊社では2004年の鳥インフルエンザ流行の以前より、感染を防ぐための様々な対策を講じてまいりました。感染源と疑われている野鳥の鶏舎への侵入を防ぐための防鳥ネットの設置、鶏舎の出入り口での消毒の徹底などを行っております。以下では弊社の鳥インフルエンザ対策をご紹介いたします。皆様のご参考になれば幸いです。

 

 

防鳥ネットの配置

鶏舎に防鳥ネットを張ることで、外壁が2重構造となっており他の鳥類の侵入を防いでいます。
それと鶏舎のまわりに石灰をまいています。
外部の鳥のフンが落ちてきても石灰のアルカリ性分が殺菌してくれます。

鶏舎の開放部には8㎜の防鳥用亀甲金網を張り、ここでも野鳥の侵入を防いでいます。

 

 

 

他にもちょっとした普段は気がつき難い隙間も見逃しません。
防鳥ネットを開口部の隙間に張り完全に野鳥の侵入を防止しています。

 

 

 

また、開閉式ドアや窓を防鳥金網付きの物に変えました。これらの様々な対策を当鶏舎では実施しております。

消毒の徹底

鶏舎へウイルスを持ち込むのは、野鳥だけとは限りません。
それらを管理、飼育する人が持ち込む可能性もあります。鶏舎に入る際は、消毒槽で履物の消毒を行い、ウイルスの侵入防止に努めています。

またGPセンター(鶏卵洗浄選別室)に入る際も消毒マットで履物の充分な消毒を行います。

 

 

そして、建物そのものの消毒も怠りません。
一ヶ月に一度、鶏舎の隅々まで消毒作業を実施しております。埃落とし、雑菌の繁殖防止も兼ねております。

 

 

 

養鶏場を出入りする車両もウイルスを持ち込む1要素です。
車両消毒設備により、車によるウイルス持込みも防止しています。

1番大切なこと

そして何よりも一番大切なことは、鳥を管理・飼育する職員の意識です。
随時教育の場を設け、鳥インフルエンザに関する情報共有を行うのは勿論、
感染経路の情報収集から、
「どこが危険なのか(SEE)」
「どこに気を付けなくてはならないのか(PLAN)」
「立案した対策の完全実施(DO)」

このSEE→PLAN→DOを繰り返し行うことで、ウイルス侵入防止に
日々精進しております。